ytooyamaのブログ

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SonomaからVenturaにダウングレードしてみた 〜クリック問題は解消〜

macOS Sonomaにアップグレードして数ヶ月は特に何も問題がおくることなく動いていたのですが、 いくつかのアップデートを適用して以降、マウスのクリックがクリックとして認識されない時があるのと、 Google日本語入力が頻繁にクラッシュする問題がよく発生するようになりました。

そして最近公開されたブログ記事がこれです。Unity製のアプリでウィンドウモードでマウスやキーボードイベントが効かない問題が発生しているようですね。 それとは別に、仮想マシンで共有フォルダがマウント&表示されない不具合も確認されているということです。

applech2.com

仮想マシンの方は回避策がありそうですが、マウスやキーボードが効かなくなるのは致命的ですね。

バックアップも取ったし、早速ダウングレードしようと調べたら見つかったのが次の情報です。macOS SonomaでTime Machineバックアップをとって、移行アシスタントを使うことでVenturaにダウングレードができるという方法です。標準のツールを使って移行できるので、もしこれが本当にうまくいくなら、簡単で良いですね。

www.youtube.com

実際にやってみた結果

というわけで、macOS Venturaのインストーラーを作って自分も試してみました。

support.apple.com

結果は大方問題なく移行できましたが、iCloudドライブへのアクセス(iCloud上のファイルを開けない、保存できない)でエラーが発生する状況になりました。Keynote, Numbers, Pagesを使わないという人であれば移行が簡単なのでその方法でいいと思いますが、とはいえ無料で使えるのに使えない状態になるのはちょっと困る感じです。

さらに使い込んでみたところ、Keynote, Numbers, Pagesアプリ以外でもiCloud上のファイルを開こうとすると同じ問題が発生しました。というわけで、このままだとiCloudドライブがまともに使えません。Apple OneでiCloudにも課金しているのに

エラーはアプリケーションは異なりますが、こちらと一緒で「ヘルパーアプリケーションと通信できません」というエラーです。

discussionsjapan.apple.com

ダウングレードするときはアプリケーションと設定以外は手動移行の方がノートラブル

SonomaのバックアップでVenturaにダウングレードしてデータ移行する場合は、アプリケーションと設定くらいに留めておいた方が良さそうということがわかりました。ユーザーは新しく作って、必要なデータをコピーアンドペーストみたいな感じです。

とりあえず私は新しいユーザーを作って、問題が発生したユーザーは消してしまいました。アプリケーションとシステム設定は特に問題なくデータ移行したものがそのまま使えました。

ちなみにTime Machineバックアップからはコピペできない可能性があるので、ダウングレード前にユーザーディレクトリーだけ別のディスクにコピーしておくのが吉です。私は普段OSのダウングレードをする時*1はユーザーディレクトリーの.sshだけ最低限コピーしておいて、ダウングレードとかよくやったりします(アプリケーションはインストールし直し)。面倒なのはそうですが、確実に動くし面倒ごとも少ないためです。

ダウングレード後にやったこと

Venturaのインストール、移行アシスタントを使ったデータ移行によりアプリケーションは無事に移行できましたが、Microsoft Officeは会社のMicrosoft 365アカウントでログインし直しが必要でした。 また、Rosetta 2やHomebrewのセットアップが必要でした。

そうそう、Venturaのインストール中にバックアップからデータ移行をすることができるのですが、いくらTime Machineバックアップしたディスクを抜き差ししても、その機能からバックアップディスクを認識されませんでした。該当の動画や他の色々な情報によると認識されるはずなんですけどね。

Venturaのインストールウィザード内でのデータ移行は諦めて移行アシスタントでデータ移行しようと思ったものの、最初は移行アシスタントでもTime Machineバックアップしたディスクが認識されませんでした。これは「バックアップを引き継ぐ」(継承する)設定をすることで利用可能になりました。

support.apple.com

macOS Sonomaへのアップグレードはもう少し落ち着いてきてからもう一度トライするかもしれません。 最近のmacOSは6月のWWDCで「次のmacOSはこんな機能が実装される」という発表があって、その年の秋に發表した機能が一部未実装の状態でリリースされて、冬、春の間にアップデートにより機能が実装され、また6月を迎えるという状態が続いています。間のリリースでデグレしてそれによってまたソフトウェアやハードウェアが動かないとかがあったりするので*2、その辺が落ち着いてからゆっくりアップグレードするのでもいいかもしれません。

でも新しいOSは魅力的なので、リリースしたらついすぐ飛びついちゃうんですよね。 そしてたまにダウングレードをする羽目になりますw

*1:OSのダウングレードなんてmacOSくらいでしかしません

*2:これはWindowsでもあることですけど...

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