Sierraはいいところも多かったのですが、以下のような問題が発生することがあって困っていました。
- ログイン画面に変な波線状の模様が(FB済)
- iBooksで購入した書籍がダウンロードできない(FB済)
- iBooksで新しい版のアップデートができない(FB済)
- Finderの情報の更新が正常に行われない
- 度々グラフィックの乱れが起きる(FB済)
- 度々日本語入力が不可能になる(FB済)
- Thunderbirdで設定パネルを移動できない(Thunderbird Beta版で修正されているのを確認済み)
- Thunderbirdで文字列の選択が稀にウィンドウの移動になってしまう(Thunderbird Beta版で修正されているのを確認済み)
書き忘れたので追記。以下のような問題も困っていました
- ディスクユーティリティーでUSBストレージのフォーマットやマウントに失敗する
- (FAT32/他形式)からFAT32形式でのマウントやフォーマット
- (FAT32/他形式)からExFAT形式でのマウントやフォーマット
この問題の回避方法 -> diskutilコマンドを使ってフォーマットする。
ダウングレードを決意
「仕方ないな、ダウングレードするか」と思ったのですが、SierraのTime Machineでバックアップして、そのバックアップを使って「移行ウィザード」でデータの移行をしたら「このバックアップを利用するには新しいバージョンのOS Xが必要」と言われて、やっぱりバックアップを使ったデータ移行はできませんでした。昔はこの方法で自由に必要なバージョンのOS Xを使えたのに、Yosemite以降の最近のOS Xはダメな子ですね。
じゃあ、どうするかというとサードパーティのバックアップツールを使って、ユーザーデータとアプリケーションをバックアップして、OS Xをインストールし直し、同じバックアップツールで復元するという方法が使えます。今回私はiBackupというバックアップソフトウェアを使いました。
バックアップ・リカバリー手順
- El Capitanをダウンロード
- El CapitanのUSBインストーラーを作成
- iBackupで必要なアプリケーション、データをバックアップ
※ただし、DropBoxとGoogle Driveといったクラウドストレージはバックアップから外すこと。iBackupでバックアップ対象にすると、いつまでもバックアップが終わらなくなることがあります。
- Sierraをシャットダウン
- [Option(Alt)]キーを押しながらMacを起動
- USBインストーラーを選択、Enter
- Mac ユーティリティが起動
- ディスクユーティリティを使って、システムディスクをフォーマット
- El Capitanを新規インストール
- El CapitanにiBackupをインストール
- バックアップした時と同じユーザーをEl Capitanに作る
- 上記で作ったユーザーでログイン
- バックアップを使ってデータのリカバリ
- 再起動
- 最後に...
- OS Xのアップデート
- iTunesを起動してApple IDでログイン、コンピューターの認証の実施
- うまく動作しなかったアプリをインストールし直す
仮想マシンの復元
Parallels Desktopと仮想マシンもiBackupを使ってバックアップしてEl Capitanに復元したのですが、割と簡単にデータ移行できました。
El Capitanで初回起動後、Parallelsのアカウントでログインして、アクティベーションを行った後、バックアップから仮想マシンを復元、バックアップした仮想マシンをインポートする際にコピーしたか、移動したかの質問には「移動した」を選択したらWindows仮想マシンの再認証は不要でした。
写真ライブラリの復元
新しいバージョンのOS Xの写真アプリと互換性がないようで、インポートに失敗しました。ライブラリーの中身を表示して、Mastersディレクトリーの中の年別のフォルダーを写真アプリにドラックアンドドロップでインポートできました。
カレンダーアプリの復元
カレンダーアプリもデータ移行に失敗するので、「システム環境設定→インターネットアカウント」で該当のアカウントを削除して、追加し直すとうまくいきました。
iTunesの問題
iTunesを起動することにファイアウォールの設定の確認ダイアログが表示される問題が発生しました。対処方法は下記を参考にして解決できました。
以下のコマンドを実行してエラー出力があったらiTunesをrmコマンドで削除し、再インストールするだけで解決できるようです。
$ codesign -v /Applications/iTunes.app
ブラウザーのスワイプでページの戻る、進むができない
この症状が起きた場合は「PRAMクリア」という操作(電源を切って、電源オン→[Command]+[Option]+[P]+[R]を押しながら2回起動音がなるまで待つ)で直りました。
iCloudの設定に正しいパスワードを入れてもログインが通らない
バックアップからシステム設定を復元したら、この症状が発生することがありました。一度ユーザーを削除して、「システム設定」以外をもう一度インポートし直すとうまくいきました。
まとめ
SierraからEl Capitanに戻した後は快適です。 次に新しいOS Xを入れるときは、普段Time Machineでバックアップを取るのとは別のディスクにフルバックアップを取ってから行うように心がけようと思います。
過去記事
過去記事を見ると、アップグレードしてはダウングレードしているなあ。El Capitanは結局一度もダウングレードしなかったんだよなあ。