Big Surですが、全体的には満足のいくアップデートです。 今後使い続けていったときに何かがあるかもしれません。その時は追記していきます。
ちなみにこの記事はIntel CPU版での検証です。Apple M1版のBig Surに対しては有効な情報ではないと思います。
Catalinaで何を困っていたか
一個前のCatalinaでは以下の問題が起きていた。
- アップグレード中にエラーが出て失敗する(エラーメッセージはメモを取り忘れたが、書き込み中にタイムアウトが発生したとかいうエラーだった)
- インストール中にエラーが出て失敗
(新規インストールもアップグレードも信頼性がないのがフォローのしようもない)
移行アシスタントでデータ移行しても移行データが不完全なことがある(結局最後は手動でデータ移行した)
ちょくちょくWi-Fiが切れたまま復旧しない(10.15.7で修正されたような)
- ちょくちょくBluetoothが切れる(Macによる。この問題はMBP 2019/16インチでよく起きていた)
Bluetooth接続のキーボードがスリープ解除後の数分安定しない(「password」と打ちたいのに「paaaaaaaaswwwoood」みたいになる。これも10.15.7でも再現する)
ソフトウェアアップデート後に「XXを検証中」という小さいウィンドウが出っ放しになり、xを押しても消えないし閉じられない(最小化だけはできる)
標準の日本語IMで文字を長時間打っていると、段々入力や変換が遅くなっていく
CatalinaHigh Sierra以降のバージョンではカーネル拡張に対するセキュリティが厳しく、VirtualBoxのインストールで一度インストールに失敗したあと、「セキュリティとプライバシー」設定を開いて、サードパーティのカーネル拡張を許可し、もう一度インストールを行う必要があった(初回のみ。これは10.15.7でも再現する)
Big Surアップデートをしてみて
今回はmacOSインストーラーをダウンロードして、同じmacOSインストーラーを使ってアップグレードをするのではなく、各マシンでアップグレードを実施する方針にしました(12GB x 台数分ダウンロードしました)。万が一のためにTme Machineバックアップをとっておきます。 対象は以下のモデルです。
- Mac mini (2018)
- Mac Book (2017)
- Mac Book Pro 16インチ (2019)
アップグレード
Catalinaの時が本当にひど過ぎたので、何かあったときのために万全の体制を敷いたのですが、アップグレードを押してゲームをやっていたうちにアップグレードが終わっていました。まあでも、バックアップをとっておくのは重要だと思います。
ちょっと触ってみて
Big SurはUIが変わったことが大々的に取り上げられていますが、Catalinaで困っていた問題のうちいくつかの気になる問題が解決、改良されていました。
良い点
- Safariで4K動画を観られるようになった(Youtubeなど)
- 例えばカーネル拡張の取り扱いについて、サードパーティの拡張機能の導入には再起動が必須になりました。この改良のおかげで、VirtualBoxの新規インストールは一度で済むようになりました(インストール後VirtualBoxの利用には、再起動が必要です)
- Bluetooth接続のキーボードがスリープ解除後の問題が起きないような気がします
- マップアプリにiOS版のマップアプリと同等の機能が追加され、さらに便利になった
- iOSのように、バッテリーの使用状況の履歴をグラフで見ることができるようになり、さらに設定も集約されてわかりやすくなった
- Touch IDの指紋登録がスムーズになった
- Time MachineでAPFSファイルシステムが使えるようになった
- AirPodsシリーズを使ったデバイスの自動切り替えが可能になった
悪い点
- Bluetoothデバイスの再接続がたまにうまくいかなくなる時がある
- アクセシビリティ機能のカラーフィルターを適用している場合に、色合いの強さによってFinderのアイコンが見づらくなる可能性がある(青色のアイコンなど)
- ダークモードとライトモードの切り替えを手動切り替え時、たまにメニューがライトモードのまま切り替わらないことがある
注意する点
- Docker for Macを使っている場合は2.5.0.1 StableにアップデートしてからBig Surにアップグレードする必要がある(それ以前では起動しない)。Edge版は2020年11月14日現在にダウンロードできるバージョンは動作しなかった。
- システム環境設定の構成が若干変わった。一部の設定が「Dockとメニューバー」に含まれるので注意(バッテリー残量を%で表示、時計のオプションと時報の設定など)
- Tunnelblickを使ったVPN接続は、udp + tunであれば問題ないが、それ以外、つまりtcp + tap, udp + tapは利用できない
- Tunnelblickが若干不安定で、設定変更中にクラッシュすることがあります。接続は問題なさそう
- 古いバージョンのVirtualBoxは動かない場合があるので注意。最新Stableは6.1.16。テスト版の6.1.17も動作確認
- Safariのページ及びサイトの翻訳機能は、日本語向けは提供されない
- マップの自転車移動の対応はほとんどの地域では利用できない
- AFPプロトコルがサポートされなくなった
そのほか、以下から色々な変更点を確認できる - https://applech2.com/archives/category/os-x/macos-11-big-sur
動作確認したサードパーティソフトウェア
主に常用しているアプリ中心ですが、一応載せておきます。
- Firefox ESR 78.4.1
- Microsoft Edge 86.0.622.69
- Microsoft Office 2019 v16.43
Adobe Acorobat Reader
Slack
- Cisco Webex meetings 40.10.9.13
- Zoom app 5.4.2
Microsoft Teams 1.30.18164
CotEditor
- Visual Studio Code
- VMware Fusion 12 Player
- VirtualBox 6.1.16, 6.1.17
- Docker for Mac 2.5.0.1 (2.5.0.0以前及びEdge版はクラッシュして起動せず)
- MAMP 6.0.1
- Homebrew 2.5.8
- Python 3.7.9
- VNC Viewer 6.20.817
Microsoft Remote Desktop 10.4.1
Amazon Music 8.00.2229
- Amazon Kindle 1.29.0
- LastPass
- AppCleaner