RHEL9で解像度変更するには、次にあるように二つの方法があるのですが
同じような設定をRocky Linux 9.3で次のように実行しても
sudo vi /etc/default/grub ... GRUB_CMDLINE_LINUX="... video=1024x768" sudo grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg sudo reboot
再起動後も解像度が高い状態が続きました。解像度が高すぎて目が痛ぇー
何度設定しても穴が開くほど設定を見直しても間違いはなさそう。 ハッと思ってコマンドパラメーターがきちんと設定されているか確認してみたところ、解像度の設定が反映されていない!
$ cat /proc/cmdline BOOT_IMAGE=(hd2,gpt2)/vmlinuz-5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64 root=/dev/mapper/rl-root ro crashkernel=1G-4G:192M,4G-64G:256M,64G-:512M resume=/dev/mapper/rl-swap rd.lvm.lv=rl/root rd.lvm.lv=rl/swap rhgb quiet intel_iommu=off
症状で調べたところ、次のスレッドを見つけました。
バージョン9.2まではちゃんと反映されるのだけど、バージョン9.3にするとGRUB2の設定が反映されなくなるとのこと。 このバージョンのGRUB2の問題でしょうか。
スレッドにあった回避策である--update-bls-cmdline
をつけて実行してみました。
結果解像度の設定がきちんと行われ、再起動後の解像度が変わりました。コマンドラインオプションにも、videoの設定が今度は含まれていました。
# grub2-mkconfig --update-bls-cmdline -o /etc/grub2.cfg # reboot $ cat /proc/cmdline BOOT_IMAGE=(hd2,gpt2)/vmlinuz-5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64 root=/dev/mapper/rl-root ro crashkernel=1G-4G:192M,4G-64G:256M,64G-:512M resume=/dev/mapper/rl-swap rd.lvm.lv=rl/root rd.lvm.lv=rl/swap rhgb quiet intel_iommu=off video=1024x768
このオプションは「BLS cmdline argsをdefault argsで上書きする」オプションだそうです。 現在Rocky Linux 9もバージョン9.4がリリースされており、アップデートすれば改善される問題の可能性があるのですが、ちょっとアプリケーションの都合で9.3が必要なんですよね。そんな時はこの方法で一応回避できるようです。
RHELで経験したことがない問題だったのですが、よく考えたら偶数リリースしか使ったことがないことを思い出しました。 RHELは例外はあるものの、基本的に偶数リリースはサポート期間が長いためです。今日は事情があってRocky Linux を使ってます。