macOS CatalinaでVirtualBox 6.1.xを使っているとなんか重いなと感じたので確認してみたところ、VirtualBox 6.1.10 + macOS Catalina 10.15.5の環境だとVMのメモリーの設定に関わらず、メモリーが消費されていく事象が発生することを確認できました。
これがVM1です。メモリー2GB、vCPUは2を設定しています。
こちらがVM2です。メモリー4GB、vCPUは2を設定しています。
これらをVirtualBox 6.1.10で起動したときの実消費メモリーがこちらです。VMが起動してからわずか数分経過したときの状況です。 どちらもVMに設定したメモリーを超過しています。
挙動は変とはいえしばらくは特に問題なく動いていたのですが、数時間ほど動かしていたところmacOSの操作がしづらくなり、最終的にはクラッシュしてしまいました。
そのときのスクリーンショット を撮り忘れてしまったのですが、メモリー4GBのVMを3つ動かしていました。1VMあたり8GBをなぜかVirtualBoxが確保していましたから、8GB x 3で24GBです。このMacは16GBメモリーしかありませんから容量オーバーです。クラッシュしても仕方ないですが、設定した通りメモリーを確保しないVirtualBoxのせいです。今回の件についてはCatalinaのせいではありません...（よね？）
再起動後に何度か同じVMを起動し直してみたところ、VMのメモリーの設定を大幅に超えて1VMあたり8GBのメモリーを使用して動き続ける問題が再発しました。なんかよくわからない動きをします。
ダウングレードしてみることに
そこで、VirtualBox 6.0の最新版であるVirtulalBox 6.0.22にダウングレードしてみることにしました。 ダウングレードしようと思ったきっかけはこのスレッドが目に止まったからでした。
Catalina, MBP16, 突然起きるクラッシュ...私の環境と共通点が多いようです。
その中で「VirtualBox 6.0にダウングレードしたら問題が起きないよ」のようなことを書いているコメントを見つけたので試してみました。
ダウングレードの流れ
- このブログを書いた時点で最新のVirtualBox 6.0系の最新版である6.0.22をダウンロードします。
- インストール方法はVirtualBox 6.1の時と一緒です。Optionキーを押しながらインストーラーを起動すると良いようです。
- インストールが終わったら、VirtualBoxを起動します。
VirtualBox 6.0でVMを起動！
VirtualBox 6.1で作ったVMは、そのままVirtualBox Managerに現れました。VirtualBox 6.0.22でも問題なく起動するようです（注:Guest AditionをインストールしているVMの場合は再インストールが必要だと思います）。
VirtualBox 6.0.22で起動した結果
ダウングレード後、VMを起動して同じくらいの時間が経過したときの結果がこちらです。メモリー消費はどちらも想定どおりの消費になっています。
ダウングレード後、VirtualBox関連の診断ログが出なくなったようです。なんかまだVirtualBox 6.1には問題があるのかもしれません。実際性能が大幅に上がったのにも関わらず、VirtualBoxを操作しているとなんか「重さ」を感じていたし。
というわけで、当面はVirtualBox 6.0（現在は6.0.22）を使うことにしました。サポート期限は2020年7月までらしいので、期限が近くなったらなんとかしようと思います。
あと、今日はこのせいで何も進みませんでした。明日こそ..
[2020/8/7 追記]
バグだったようです。チケットが発行されていました。
[2020/9/11 追記]
VirtualBox 6.1における、Catalinaとの組み合わせで起こるメモリリーク、macOS 19G2021とVB 6.1.14の組み合わせでは直っているようにみえる。今後は安心して最新Stable版を使えそう。
2GBメモリーを割り当てたVMを作って起動すると、メモリの実使用量はだいたい2GBに収まっている。さすがにメモリー1GBだとメモリーの実使用量が2GBとかになっておかしいけど、最低2GBだよなあ。
実使用量は「アクティビティモニター」を使い、「VirtualBox VM」のプロセスを確認した。
https://forums.virtualbox.org/viewtopic.php?f=8&t=99161&start=60
