XenDesktop 7はHTML5クライアントが標準で利用できるようになったため、Citrix ReceiverレスでもHTML5対応ブラウザだけで仮想デスクトップにアクセスできるようになりました。
XenDesktop 7をインストールしたあと、以下の2つの設定を変更するだけで利用可能です。
HTML5レシーバーを有効化
ポリシー設定の変更
仮想デスクトップの操作はIE10、Firefox23、Chrome 29のWindows版でうまく動きました。
【8/24 追記】
追試したところ、IE8、IE9ではCitrix Receiverのインストールが必要でした。HTML5クライアントは利用できませんでした。
ブラウザによる速さの違いは特にありませんでしたが、ペイントを使うと曲線が書けずカクカクしてしまいます。
ただ、オフィスアプリを使うような事務業務用途では、クライアントレスで使えるので良いかもしれません(通常は対応するCitrix Receiverをインストールする必要があります)。
以前のバージョンではHTML5クライアントを利用するためにはコンポーネントの追加インストールが必要でしたが、XenDesktop 7では設定の変更だけで利用可能のようです。
XenDesktop 7は30日間は無償で試用可能なので、企業で導入してみようという方は触ってみてはいかがでしょう?こちらで検証などの業務も受け付けてます。
【関連情報】
- Receiver for Webサイト
- Receiver for Webサイトの構成
ちなみにまもなく執筆したXenDesktop 7インストールガイドが公開されるようです。公開され次第、こちらでもお伝えします。
【8/24 追記】
Ubuntu 12.04.3でXenDesktop 7の仮想デスクトップにアクセスできるかやってみました。結果はばっちり。Firefox 23およびChromium 28でHTML5クライアントによるアクセスができることを確認しました(ただし、公式サポート外です→Receiver for HTML5)。
つまり、Windows XPなマシン(Core2Duo以上のマシン)にLinuxを入れて、XenDesktop接続クライアントとして使うといったことが手軽にできるってことですね。
使ってみての感想ですが、HTML5クライアントを使った仮想デスクトップの操作は現状ではライトユース向けかなと思います。元記事でも書いた通り、Word、Excelなどのファイル表示、編集、メールアプリでメール送受信、ブラウザでWebページ閲覧といった用途であれば適していると思います。
現状確認はしていませんが、同じバージョン以上のChrome(もしくはChromium)、Firefoxが動くLinuxディストリビューションであれば、同様に利用できるのではないかと思います。今後色々な環境で試してみたいと思います。