Fedora 33にrunCのアップデートが来ていた。
[ytooyama@localhost ~]$ dnf changelog runc ... runc-2:1.0.0-375.dev.git12644e6.fc33.x86_64 の Changelogs * 月 4月 05 00時00分00秒 2021 Peter Hunt <pehunt@redhat.com> - 2:1.0.0-375.dev.git12644e6 - bump to v1.0.0-rc93 * 月 4月 05 00時00分00秒 2021 Peter Hunt <pehunt@redhat.com> - 2:1.0.0-374.dev.git7e3c3e8 - Patch: revert https://github.com/opencontainers/runc/pull/2773 ...
これにより、FedoraでFedoraパッケージ版のDocker(moby-engine)や、PodmanでランタイムとしてrunCを使う場合にこれまではControl Group v1に切り替える必要があったが、それが必要なくなった模様。
[ytooyama@localhost ~]$ podman --runtime /usr/bin/runc run --rm --memory 4M fedora echo it works it works [ytooyama@localhost ~]$ podman --runtime /usr/bin/crun run --rm --memory 4M fedora echo it works it works
また、依存関係が解決されたらしく、PodmanとDockerリポジトリーを追加してDocker 20.10.xのインストールが可能になった。以前はPodmanの依存するrunCパッケージが、Docker 20.10.xの依存するcontainerd.ioの依存関係を解決できずエラーとなっていた。どうやら「runc-2:1.0.0-375.dev.git12644e6.fc33.x86_64」のリリースによって解決した(containerd.ioがインストールされる場合はruncに置き換えるように...みたいな条件が加わった?)ようだ。
このアップデートにより、以下が可能になった。
- Fedora 33パッケージ版PodmanとrunCの利用において、Control Group v1への切り替えが必要なくなった
- Fedora 33パッケージ版PodmanでcrunとrunCランタイムを使ったコンテナ起動が可能になった
- Fedora 33パッケージ版CRI-OでcrunとrunCランタイムを使ったコンテナ起動が可能になった
- Docker公式パッケージのDocker 20.10.x以降の利用において、Podmanとの共用が可能になった
ちなみに現時点でFedora 33向けにmoby-engineは更新されていないので注意(Fedora 34向けはリリースされているので、今月末にリリース予定だし、Fedora 34 Beta版触っちゃう?みたいなノリでも良いかも。Fedoraですし)。