ytooyamaのブログ

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macOSで日本語キーボードでWindows日本語版をRDPクライアントで操作していると起こること

まずはこちらです。

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そしてこちらです。

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これ、上は円マーク、下はバックスラッシュを入力しているのです。ところが日本語フォントの多くはバックスラッシュを円マークとして表示します。

Windowsではバックスラッシュをパスの区切り、アカウントのユーザーとドメイン名の区切りなどに使っています。日本語版では当然ながらフォントの表示を日本語フォントで表示しています。結果、どういうことが起こるかというと、表示上は全て円マークで表示されます。ところが円マークに見えるこの文字はバックスラッシュなのです。

なので、バックスラッシュを期待するところに円マークを打ってしまうとActive Directoryの認証が通らなかったり、アクセスできるはずのSMB共有にアクセスできなかったりするわけです。

で、最初の画像に戻るのですが、Arialという文字の前にバッククオートが見えるでしょうか。これ、macOSのRDPクライアントでログインして文字を入力しているとランダムにバッククオートが入ってしまうことがあるみたいなんですよ。これのせいで何度認証に失敗したことか。ちなみにこの件はRDP 10では起こりますが、RDP 8では起こらないようです(両バージョンとも、Mac AppStoreでダウンロード可能です)。

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きわめつけはmacOS+MS公式RDPクライアント + 日本語キーボード + Windows日本語版の組み合わせだと、右上の「¥」を入力すると円マークとして入ってしまうことなんです。なのでこういった悲しい出来事が起こります。

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この問題を解決するには

Parallels Clientを使ってRDP接続することで、キーボードの円マークとバックスラッシュの問題が解決します。さっきは失敗したSMB共有へのアクセスもこの通りです。どうやらParallels Clientで入力した場合は「バックスラッシュ」として認識されるようです。あえて円マーク(しかも半角文字の円マーク)を打ちたい場合は「IMEパット」などで入力することができます。まあ無理に円マークを使わず、末尾に「円」でいいんじゃないですかって思いますけどね...私は。

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そんなこんなで私は、RDPクライアントをParallels Clientに乗り換えることを決めました。 いい加減、Windowsの「バックスラッシュと円マーク」問題については、終止符を打ってもらいたいものだと感じています。

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