Windows Server 2019のWSFCでクラスターを組んでいた環境で、サーバーマネージャーに次のようなメッセージが出力されていました。
「次のエラーにより、構成を更新できませんでした: WS-Managementサービスは要求を処理できません。計算された応答のパケットサイズ(xxxx)が許容されている最大エンベロープサイズ(xxx)を超えています。」
エラーは一つだけではなく、複数記録されていました。 エラーは出ていますが、クラスターとしては動いているようです。でもまあエラーが出ている状態だとサーバーマネージャーで確認できる情報の信頼性がなくなってしまうのでなんとかしなければなりません。
早速エラーで検索して見たものの良くわからなかったのですが、なんとなく既定値が良くないのはわかるメッセージでした。でもどう対処すれば良いのでしょうか。
対処方法
「最大エンベロープサイズよりも実際の値の方が大きいからなんとかして?」というエラーなので、なんとかするだけです。
最大エンベロープサイズはwinrm get winrm/config
コマンドで確認できます。デフォルトは500(KB)が設定されています。一般的にはこの値で充分ですが、この警告が出る場合はサイズが適した値になっていません。警告はバイトで値が出力されますが、設定はKB単位で行います。例えば次のように設定できます。
c:¥> winrm set winrm/config @{MaxEnvelopeSizekb="1024"}
設定後は「Windows Remote Management」サービスの再起動が必要でした。 設定はコマンドプロンプトで行う必要がありました。
今回はWindows Server 2019クラスターを例にあげましたが、このエラーはそれだけで起こるわけではなく、割とポピュラーなエラーっぽいです。同じようなエラーが出た場合はこの方法でMaxEnvelopeSizekb
を適切な値に設定すると対応できるようです。