前回、LXDでMinimalなUbuntuイメージを利用しました。
今回はOpenStackで使ってみました。
イメージサイズの比較
まず普通のイメージですが、「Ubuntu Cloud Image」からダウンロードできます。
Ubuntu 16.04のイメージは279MB、Ubuntu 18.04のイメージは321MB(7/13/2018時点)だそうです。
一方、発表のあったクラウド向けのUbuntu Minimal Imageは、現在はUbuntu 16.04と18.04のイメージが以下からダウンロード可能です。 Ubuntu 16.04のイメージは149MB、同18.04のイメージは157MBです。
標準のクラウドイメージと比べるとUbuntu 16.04は130MB、Ubuntu 18.04は164MBのダイエットに成功しています。
OpenStackのクラウドイメージとして使ってみた
サイズ比較
Ubuntu 16.04は次の通り。起動するとrootとして865MB消費した状態で起動します。 カーネルはlinux-image-genericと同じものです。Ubuntu 16.04の場合、標準カーネルは4.4系で、物理マシンなどにUbuntu Server 16.04をインストールした時のカーネルと同じものを使って起動します。
$ df -hT Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on /dev/vda1 ext4 3.9G 865M 3.0G 23% / $ uname -srv Linux 4.4.0-121-generic #145-Ubuntu SMP Fri Apr 13 13:47:23 UTC 2018
一方Ubuntu Minimal 16.04。おおよそ400MBカットです。この差は大きいですね。 イメージサイズが小さい方がインスタンスの起動に要する時間は少なくてすみますし、実際の消費サイズも同様に小さいほうがシステムに優しいので良いはずです。
Ubuntu Minimalに含まれるカーネルは標準のものではなく、クラウド利用にチューニングされたものが使われます。
$ df -hT Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on /dev/root ext4 3.9G 463M 3.4G 12% / $ uname -srv Linux 4.4.0-1029-kvm #34-Ubuntu SMP Thu Jun 14 10:10:41 UTC 2018
使い勝手
特にそこまで変わりません。せいぜいエディターを入れるか入れないか程度でしょうか。私だったらbusyboxを入れて終わり...でいいかなと思います。
Canonicalによると、エンタープライズ契約を結んでいる場合、通常のUbuntuと同様、Ubuntu Minimalについてもサポートをするようです。インスタンス起動もちょっとばかし速かった(気がする)ので、今後はUbuntu Minimalを使っていこうと思いました。
参考
個人的メモ
最低限入れるパッケージ
$ sudo apt update && sudo apt install iputils-ping vim-tiny