更新: 米国日時8/14,8/15にPackstackやNeutron周りのパッケージのアップデートがあったようです。新しいバージョンでは本問題が起きず、正常に構築できます(2014/8/30)。
現在のRDO Packstackを使ってOpenStack環境が作れるかという話です。
まず、OpenStack Havanaについては1-node,Muiti-nodeともに構築できるのは確認済み、何の問題もないです。問題があるとすればいつまでサポートされるかという話くらいでしょうか。
OpenStack HavanaはCentOS 6.5で正常にデプロイできることを確認しました。Fedora 19もHavana実行の対象のはずですが、Fedora側が悪いのかPuppetスクリプト側の問題なのか、ファイアウォールが上手く処理されないしKeystoneによる認証も上手くいかないようでした。CentOS 6.5で動くならRHEL 6.5でも動くんだろうから問題ないといえばそうかもしれません。
現在の最新安定版であるOpenStack IcehouseについてはLocalモードでの実行はCentOS 6.5、Fedora 20ともにOKですが、Multi-Node(vxlan,gre)はFedora 20でしか正常動作は確認できませんでした。
Open vSwitchのバージョンとLinux Kernelのバージョンの古さ、および対応不足で6.xベースで動作しないのではないかと思うのですが、試しにEL-Repoが配布する3.15系のカーネルと、独自ビルドしたOpen vSwitchの2.1.2の構成で動かしてみたものの、br-tunが作れないというエラーが/var/log/messageにどっさり出る上動かないという問題は相変わらずでした。もっと奥深い部分の問題なんでしょう。
CentOS 7での動作は次のサイトにあるように、バージョンチェックに引っかかり現状パッチを当てないと動作しないようです。
- https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1117871
- https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1117035
RHEL 7についても、自分が試してみた限り動作しませんでした。該当するバージョンチェック部分が次のサイトに抜き出されていますが、結構カオスな感じです。
どうなの?と聞かれることがあるので日記にとりあえず書いてみました。
ところでRDOはこんな状況なんだけど、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformはまともに動くのでしょうか?Icehouse版のプレスリリースがちょっと前にでていましたけども。
一つ前のバージョンのドキュメントですが、Packstackを使っているようなふしがあるので、中身は一緒のように見えるんだけどどうなんでしょうね?
ML2を使わない構成だと上手く動くのでしょうか、もしかして。
とはいえ、その構成で動くのは今回のバージョンまでの予定なので使いたくないですねー。
そのうち手組でCentOS 6,7でOpenStack Icehouseの構築をしてみたいのですが、色々立て込んでいて当分先になりそうです。誰か私に四身の拳を伝授してくださいw