いくら待っても終わらない場合は 別メーカーや別機種のUSBメモリーに変更するといいと思います。
最近のOSはISOイメージでインストール用イメージを配布することも一般的になりました。 昔だったらDVD-RとかRWとかにイメージを書き込んでディスク起動していたと思うのですが、メディア書き込みは遅いし面倒。書き込むメディアがなかったら買いに行かないといけません。
それに、そもそも最近のノートPCは薄型化される傾向で、書き込み対応のDVDドライブを搭載していないものも多くなりましたしね。会社のMacBook Proとかそうですし。
そんな時はUSBメモリーでLinuxインストールメディアを作成するに限ります(PXEブート環境を作るよりも手軽です)。最近のPCやサーバーはUSBメモリーからの起動を標準でサポートしていますから、USBメモリーを使って起動ディスクを作った方が便利です。 ちなみに「Linux」と書きましたが、他のOSでも応用できると思います。
以下、Ubuntu ServerのISOイメージをUSBメモリーに書き込む手順を示します。ISOイメージ名を別のOSのイメージに置き換えれば他のOSのインストーラーも作成できるはずです。
必要なUSBメモリーデバイスの容量ですが、ISOイメージと同じくらいのサイズにしておけばいいと思います。私は奥深くに眠っていた1GBのUSBメモリーデバイスを使いました。
事前にフォーマットしておくと面倒くさくなくて良い。
- ターミナルを起動
- デバイスを確認
$ diskutil list ... /dev/disk3 (external, physical): #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: GUID_partition_scheme *1.0 GB disk3 ←これだ! 1: Microsoft Basic Data 1GBUSB 1.0 GB disk3s1
※TYPE NAMEやSIZEなどからデバイスを確認。間違えると悲惨。
$ diskutil unmountDisk /dev/disk3 Unmount of all volumes on disk3 was successful ←アンマウント成功
- イメージを書き込み
$ sudo dd bs=10m if=ubuntu-16.04.1-server-amd64.iso of=/dev/disk3 Password: ←管理者のパスワードを入力する
※OS XのddコマンドのbsサイズはMオプションを受け付けない(小文字のm)ので注意。
書き込みには時間がかかるので、耳をすまして待つ。 終わるとこういう出力と、
66+1 records in 66+1 records out 699400192 bytes transferred in 731.020881 secs (956744 bytes/sec)
OS Xの「セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」 というメッセージが出る。「取り出す」ボタンを押してUSBを取り除く。
あとはUSBブートできるPC/サーバーに接続してLet's Install !
注意点など
OSのインストール中、USBメモリーがパーティションの選択の候補として出てくることがあります。 そのデバイスを選択しないように注意しましょう。
USBブートできるかどうかはPC/サーバー次第です。機種によってはBIOSの設定変更が必要かもしれません。
OS X環境を用意できなければ、空いたPCにLinuxデスクトップをインストールするか、WindowsならCygwinをインストールしてddコマンドが使えるようにすると同じように実行できると思います。その時はおそらくbs=10mではなく、bs=10Mと指定する必要があると思います。