NOOBSは初心者向けのOSセットアップツールです。これまでRaspberry PiにOSのデータを書き込むにはddコマンドを使っていたのですが、ちょっと楽をしようとNOOBSを使ったら意外とはまったので、まとめておこうと思います。
まずはNOOBSをダウンロード。本家からだとちょっと遅いので、こちらのミラーからダウンロードすることもできます。
現行のRaspberry PiはSDカードをFAT32でフォーマットする必要があるため、ファイルシステムの種類をFAT32にしてフォーマットします。macOS High Sierraの場合は「MS-DOS (FAT)」を選択するとFAT32でフォーマットするようです。
ダウンロードしたNOOBSのZIPファイルを展開して、ファイルをすべてSDカードにコピーしたら、あとはSDカードをRaspberry Piに差し込んでブートするだけなのですが、なぜか起動してくれませんでした。最初は使おうとしていたRaspberry Piが壊れたのかなと思ったのですが、別のRaspberry Piに差し込んで起動しても同様に動きません。そこで公式のマニュアルを見ました。
ドキュメントにSD AssociationのSD Formatterを使っている記述がありました。試しにダウンロードしてSD Formatterをフォーマットし、もう一度NOOBSをSDカードにコピーしてブートしてみたところ、うまくいきました。
Raspberry P 1も2も3も壊れてなくて、ただmacOSのディスクユーティリティが壊れていただけでした。 というわけで、フォーマットする時はSD AssociationのSD Formatterを使おうという話でした。
この問題、「またHigh Sierraか...」という話ではなくて、El Capitan以降の全バージョンのmacOSのディスクユーティリティでFAT32でフォーマットすると、よく失敗する気がします(SDカードだけでなく、USBメモリーなどでも)。ちなみにexFAT形式は特に問題ありません。「FAT32形式でフォーマットすると失敗することがある」と以前Public Betaを使っていた時にレポートはあげましたが、今の所治る気配はありません。