Raspberry PiでDockerを動かす意味ですか?
…そんなのあるわけないですよ。
でも試してみたい人がいるかもしれないので、簡単に手順を書きたいと思います。
1. Raspberry Pi 2 or 3にUbuntu Coreをインストール
Raspberry Pi 2 か 3とmicroSD、USB電源ケーブルを用意します。 microSDは8GBくらいの安いやつでいいです。ただコンテナーをたくさん動かしたいなら、もうちょっと容量が大きめのものを選ぶといいと思います。32GBとか
以下の手順に従って、Ubuntu Coreのイメージのダウンロード、microSDへの書き込みを行います。 Ubuntuアカウントの登録と、アカウントへのSSHキーペアの登録を行います。
Raspberry Pi 2 or 3 | Developer
起動するとIPアドレスとUbuntu SSOへのログインのセットアップを行います。設定はそれだけ。ちょっと待つとUbuntu Coreが起動します。
Ubuntu CoreはLinux Kernelベースで動きますが、aptコマンドはありません。その代わりにsnapコマンドを使います。snapコマンドで行うことができることはsnap --help
を実行すればわかります。
2. snapコマンドでdockerをインストール
次のように実行してインストールします。その後は一般的なDcokerの使い方通りです。ちなみにDockerで動かせるイメージはRaspberry Piで実行可能なイメージのみです(たいていのイメージには「rpi-」が付いています)。
$ sudo snap install docker $ sudo docker pull jsurf/rpi-raspbian $ sudo docker images REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE jsurf/rpi-raspbian latest 73c200c1b7a9 2 hours ago 127.6 MB $ sudo docker run --name=cont1 -it jsurf/rpi-raspbian /bin/bash root@13d0867db42e:/# cat /etc/debian_version 8.0
こんな感じで動かすことができます。簡単!
冒頭ではふざけてしまいましたが、Ubuntu Coreの上でアプリケーションを実行する利点は当然存在します。 Ubuntu CoreはUbuntuの基本的なセットのみを提供し、Ubuntu Coreの層にはあまり手を加えずにアプリケーションを載せることができるのでセキュアですし、その上展開も容易です。
Raspberry PiといったIoTデバイスでアプリケーションを動かすにはUbuntu Coreは最適だと思っています。