これまでの記事でPXE環境を自宅に作ることができました。
さて次に問題なのがTrusty以外のUbuntuを使いたいときです。
基本的にはpxelinux.cfg/defaultで指定するkernelとinitrdをダウンロードして用意して、書いた通りのディレクトリーに置くだけなのですが、何の気なしにubuntu-installerディレクトリーの名前をtrusty-installerに変えてpxelinux.cfg/defaultを編集しようとしたらできなくて?と思ったのですが、ディレクトリー一覧を表示して理解しました。netboot.tar.gzを展開したときに配置されているpxelinux.0ファイルとpxelinux.cfgディレクトリーはリンクだったんですね。
# ls -l /var/lib/tftpboot
合計 16
drwxrwxr-x 3 root root 4096 9月 1 18:32 debian-installer
lrwxrwxrwx 1 root root 33 4月 16 2014 pxelinux.0 -> ubuntu-installer/amd64/pxelinux.0
lrwxrwxrwx 1 root root 35 4月 16 2014 pxelinux.cfg -> ubuntu-installer/amd64/pxelinux.cfg
drwxr-xr-x 3 root root 4096 11月 28 22:17 trusty-installer
drwxrwxr-x 3 root root 4096 4月 16 2014 ubuntu-installer
-rw-rw-r-- 1 root root 58 4月 16 2014 version.info
というわけで、次のように処理しました。ただ面倒なのでpxelinux.0ファイルとpxelinux.cfgディレクトリー、その中のdefaultファイルは別途用意したほうがいいのかもしれません。私はリンクを張り直しで対処しましたけど。
# cp -r ubuntu-installer/ trusty-installer/
# rm -r pxelinux.0 pxelinux.cfg(リンクを上書きできないので消す)
# ln -s trusty-installer/amd64/pxelinux.cfg pxelinux.cfg
# ln -s trusty-installer/amd64/pxelinux.0 pxelinux.0# vi /var/lib/tftpboot/pxelinux.cfg/default
(ファイルのパスを変更 ubuntu-installer→trusty-installer)
PXE環境の構築をして感じたのが、PXEサーバーの構築方法の日本語の情報が多くなかったということです(英語の情報もあまりありませんでしたが(^^;)。あまりPXEサーバーって一般的に使われる技術ではないのかな。でも構築までできて本当に良かったです。家で検証のためにUbuntu Serverをインストールすることが多いので、非常に便利になるとともに勉強になりました。