ブラウザーのロケーションバーに「d」と一文字入力するだけで「http://docs.openstack.org」が候補に出る人こと遠山です。
OpenStackの公式の手順書ではMariaDB Serverを使った例が記述されています。日本仮想化技術で公開しているものも基本的に公式に準じています。ただ、Ubuntu Server Trustyの場合、標準で使えるMariaDB Serverは5.5なんですよね。ちなみにOpenStackはMariaDB、MySQL 、そしてPostgreSQLを使うことができます。
(そういえば、Kiloバージョンの時にPostgreSQLベースで動かしたこともあったなあ。
一方、Ubuntuでは標準パッケージでMySQL 5.5とMySQL 5.6が使えるので、試しにOpenStack MitakaのバックエンドDBとしてMySQL 5.6を使って環境を作ってみました。問題なく動きました...というかなんかちょっとだけMariaDB 5.5構成で組んだ時より全体的な動作が速くなった気が?
ちなみに「自分も試してみたい」という方は、下記で公開されている手順のうち、
以下を置き換えて環境を構築してみてください。MySQL 5.6までは特に設定を書き換えることなく導入することができました。
2-6-1 パッケージのインストール
controller# apt-get install -y mariadb-server ↓ apt-get install mysql-server-5.6
2-6-4 MariaDBクライアントのインストール
compute# apt-get install mariadb-client-5.5 mariadb-client-core-5.5 ↓ apt-get install -y mysql-client-5.6 mysql-client-core-5.6
Ubuntuパッケージ版MySQL 5.6とMatiaDB 5.5で気がついたこととか
これは設定変更でどうにでもなるのですが、Ubuntuパッケージ版MatiaDB 5.5は各種ログを/var/log直下に置くのがデフォルト設定になっているんですよね(=散らかる)。一方、MySQL 5.6は/var/log/mysqlにログを置いてくれました。しかもデフォルトはエラーログしか出さないようになっています。