Ubuntu 13.10ではIBus 1.5が導入されました。
このIBus 1.5、かなり厄介な代物のようで、私も早速Ubuntu 13.10をインストールして使ってみたのですが…
「どうやって日本語モードに変換するんだろう?」
「いま、日本語モードか英語モードなのだかわからん」
「右下にツールバーがなくて寂しい」
という問題が発生しました。
現在自分はVMware Fusion 5上の仮想マシンでUbuntu 13.10を動かしています。
当然、目の前のキーボードにはBack Spaceキーも全角/半角キーもありません。右上にAnthyのアイコンは見えますが、押しても何が起こるわけでも無さそうです。Shift+Super(Macの場合はCommandキー)+Spaceで日本語変換できるとUbuntu 13.10のリリースノートに書かれていたので試しに押してみたのですが、日本語モードに切り替わったり切り替わらなかったり不安定でした
(ただしこの不具合は仮想化上で動かしているためだと思います)。
■問題を対処する方法
とりあえず日本語変換できる状態にしたいため、別の入力メソッドに切り替えることにしました。検討したのは以下の3つの方法でした。
そのほか、fcitx-setup-helperを使う方法があるようです。
Webでググってみたところ、VIM系のTipsなど公開されているかたがUbuntu 13.10でUIMを使う手順を書かれていたので、私は別の手段を使うことにしました。そう、IBusをダウングレーd...いや、SCIMを使うことにしました。
■SCIMの導入手順
Ubuntu 13.10のデフォルトではAnthyがインストールされています。なのでまず、SCIMパッケージを「ソフトウェアセンター」を使ってインストールします。
SCIMのインストール後、「詳細情報」ボタンを押して画面を切り替え、「追加のアドオン」からパッケージをインストールします。
私がインストールしたものは以下のパッケージです。
インストールが終わったら一旦再起動して、ソフトウェアセンターを起動し、IBusを削除します。
全部終わったら、リリースノートに書いているおまじないを唱えます。
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboard active false
次にSCIMの設定を開いてキーマップの設定をするのですが、設定画面を開くには端末を開いてscim-setupを実行してください。
「全体設定→オプション」でキーボード配列を設定します。私の場合は日本語キーボードなので「日本語」を設定しました。
以上でCtrl+Space(おそらく全角/半角キーでも)で日本語オン、オフが可能になりました。キーマップの設定変更以降は、ツールバーを右クリックすると設定画面を開けるようになります(もしくはscim-setupコマンドを実行)。
ようやく日本語入力が戻ってきました。
■その他
とりあえず、FirefoxとLibreOfficeではSCIM-anthyで正常に日本語入力ができました。